こんにちは、MOTHER EARTHのイベントレポート部です!
11月19日に渋谷にて開催された「vegetable BENTO」に参加してきましたので、イベントレポートをさせて頂きます。
イベント概要:https://vegetablebento.jimdo.com/
こちらのイベントの主催は、MOTHER EARTHメンバーでもある藤田承紀さんとタロアウトさんのフード&デザインユニット『LUNNY’S VEGGIE』。今回の「vegetable BENTO」は、彼らにとっても初めての試みだそうで、参加したシェフ陣含め、みなさん“どんなイベントになるのだろう?”とドキドキしていたとのこと。会場のmixiさんの本社ビルにあるイベントフロアに向かうと、廊下には大行列が‥。第1回目にも関わらず、チケットは早々に売り切れだというのだからそのはず。満を持して、イベントスタートです!
会場の扉が開いて、会場に入り受付を済ませると、かわいらしいお弁当箱と、素敵なデザインのパンフレット!懐かしいあの「アルミ弁当」にみなさんほころんでいました。タロアウトさんのオリジナルデザインのキャラクターがとってもかわいいです。こちらのお弁当箱に、ベジなお料理を詰めてみんなで頂くわけですね。ゴミを出さないイベントを、というアナウンスが事前にあったので、マイ箸も忘れず持ってきました!
そしてパンフレットには、何やらハガキサイズのカラフルなカードが。実はこれ、本日振る舞われる12人のシェフによるお料理の全レシピが記されているのです。参加費3000円、受付の時点で「このイベント贅沢すぎるのでは‥」という予感とともに席につきます。すると目の前には、ビュッフェスタイル、というよりも給食スタイルと言う方がしっくりくるようなテーブル。12人のシェフが、お料理とともにずらりと並んでいる絵は圧巻でした!MOTHER EARTHメンバーでもある料理家のSHIORIさんも、シェフとして参加されていました。
まずは、『LUNNY’S VEGGIE』のお二人のご挨拶です。今回のイベントのキーワードになっているのは、「ワンテーブル料理」。ワンテーブル料理というのは、“宗教やアレルギーを問わず、全世界対応の食事”=“誰もが分け隔てなく一緒に、一つのテーブルで食事ができる食材や調理方法でつくられた料理”を意味しています。具体的には、この4つの要素を満たしている料理のことを指します。
・アレルギー特定原材料7品目不使用(乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに)
・グルテンフリー
・肉、魚、卵、乳製品、ゼラチン、ハチミツ等の動物性食材を不使用
・白砂糖不使用(粗糖使用)
自然と野菜がメインのお料理になってくるので、「ベジ弁」として今回のイベントを開催したのですね。森里川海の恵みがいっぱいに詰まったお弁当、想像するだけでワクワクしてしまいます!
そして、ついに‥お弁当箱を持ってシェフのもとへ。1つ1つ、シェフと顔を合わせながらお弁当におかずを詰めていきます。心を込めて作った料理の説明や、「お会い出来て嬉しいです!」という声も聞こえてきて、それぞれのコミュニケーションで会場は賑わいました。
おにぎりには、これまたかわいい手ぬぐい付き!ラップなども使わず、手ぬぐいに乗せたおにぎりを見て、自分も小さな行動を見直そう‥としみじみ感じました。お茶を頂くにあたっても、オリジナルマグカップが用意されているのだから驚きです!全ての活動を通して3R(リデュース・リユース・リサイクル)を貫いている『LUNNY’S VEGGIE』主催のイベントだけあって、生活者としての“賢い選択”=“COOL CHOICE”を実践する本気度が伝わってきて、思わず背筋が伸びます!(笑)。
「いただきます!」と、会場全員で手を合わせて、ついにベジ弁堪能タイムです!みなさん、お弁当箱に個性が出ていて、それを眺めるのも面白い。シェフの工夫が凝らされたメニューは、「本当に全て野菜中心?」と思うくらいに食べごたえがあって、ひと口をいつも以上にゆっくり楽しみました。おかわりタイムもあって、本当に給食の時間みたいでした!(笑)
そしてなんと、シェフ一人ずつからのコメント。「ベジ弁」シェフとして参加した感想、「ベジ弁」への思いや、これからの活動の展望などを聞くことが出来ました。
実は、12人の料理人の中には、これまでワンテーブル料理を作ったことがなかったという方も。なかなか思うように味が作れずにレシピ考案に苦戦したというお話も聞きました。参加シェフにとっても新しい気づきになっているのだとしたら、とても素敵だなと思いました。
何かと「ベジタリアン」「ヴィーガン」「マクロビオティック」という言葉を耳にする機会が多くなってきましたが、その根本にある考え方を見落とされて伝わっているケースも少なくないと思います。そんな中、今回の「vegetable BENTO」を通して伝わってきた“全世界の人が同じ食卓を囲める食事を提供したい”というメッセージはとても印象的でした。「ベジ弁」には、世界を繋いでいく大きな可能性があるように感じました!
『LUNNY’S VEGGIE』のお二人の、充実した顔で会場の参加者を送り出している姿。レシピの話しをしながら、会場を後にする大勢の参加者。物販エリアや運営スタッフのみなさんも、それぞれ楽しんでいるように見えた、幸せなイベントでした!
そんなイベントが、再開発で変わりゆく渋谷というグローバルエリア、そして人と人を繋ぐコミュニケーションの達人mixiさんのオフィス内にある会場で行われたことに、何か新しい価値観発信スタートの予感です。第2回の開催も心待ちにしています!
(完)
執筆:山川みずき